2022年5月28日|サイアノタイプ・ワークショップ

3年生対象に、福住(丹波篠山)で太陽によるサイアノタイプ(古典技法、青写真)ワークショップを行い、写真家の栗田絋一郎さんのアトリエ(暗室兼ギャラリー)FOTOZUMIで、栗田さん夫妻の指導を受けました。カメラを使わず、太陽の光で作成するフォトグラムによる写真作品は、お天気にめぐまれたくさんの秀作ができあがりました。

2023年3月18日から26日まで、FOTOZUMIで作品の展示も行いました。

サイアノタイプとは

1842年にイギリス人 Sir John Herschel(天文学者、数学者)によって写真黎明期に印画法として発明されました。鉄塩(鉄の化合物)の感光性を利用した写真プリント技法で、深いプルシアンブルーが特徴でブループリントと呼ばれます。サイアノタイプなどの古典的な写真技法は紫外線にしか感光しないため、ネガを感光化した紙に密着させて太陽光や紫外線露光機で長時間露光させます。水彩紙などに感光液を塗布して印画紙を作りますが、希望する作品サイズと同じ大きさのネガを作らねばなりません。プロセスはシンプルですが、印画する紙のテクスチュアーや、ブルーの色味などによって色々なイメージづくりが楽しめ奥が深いです。使用するケミカルが少なく太陽光でできるので自宅で作品作りが楽しめるようになります。(FOTOZUMIワークショップの説明文より抜粋)